精子の大冒険!
- 2016/06/17 (金)
こんにちは!
もう6月も半ばですね!最近は暑い日が続いていて梅雨とは思えない天気ですが、みなさんバテてないですか?
これからクーラーを使用する機会が増えてくると、外との気温差で自律神経がが疲れやすくなり「だるさ」や「不眠」「食欲低下」などの症状が目立ってきます。
ストールやカーディガンなどで温度調節をして快適に過ごしてくださいね!
水分補給も忘れずに(^^♪
さて、当院に不妊治療で来院される患者さんのほとんどが女性です。
確かに赤ちゃんを授かって育てていくのは女性の役目ですから、女性の体を良い環境に整えていくことは当然のことですよね(‘ω’)
しかし実は赤ちゃんを授かるために男性の役割は女性と同じでとても大事なんです!
お母さんとお父さんのちっちゃな分身がおなかの中で出会って赤ちゃんになるんですから!!
そこで今日は男性不妊と生活の関係についてお話ししたいと思います!
元気に働いている精子の数が少なかったり、元気に動いていても真っ直ぐ進んでいかない精子が多かったりすると不妊症の原因になります。
精子と卵子が出会うのは「卵管膨大部」という所なんですが、実は女性のおなかの中に入った精子は子宮口から卵管膨大部までの約4センチを大冒険するのです!!
人間世界でいえば名古屋で待っている彼女に会うために東京‐名古屋を一生懸命走っている感じです(笑)
しかも精子の寿命は約2~3日。その道のりには障害も多くあるのです!
女性の膣内は雑菌から守るために酸性に保たれています。
1回の射精でだいたい1億~数億の精子が卵子目指して走り始めますが、まず膣内の酸や白血球によってかなりの数が倒されてしまいます!
運よく子宮に入り込めたとしてもまだまだ卵管膨大部は遠いです( ;∀;)
しかも女性の卵管は左右に2つあります!右か左か…可能性は2分の1!
そして最後のでっかい壁!
卵子の周りには卵丘細胞という細胞があり、これをかき分けて卵子に到達せねばならないのです。卵丘細胞をかき分けると、卵子表面には透明帯という膜が!!この膜を突き破って初めて卵子と出会うことができるのです!
精子にとっては受精に向けて山あり谷ありの大冒険なんです!
赤ちゃんを授かることがどれだけ奇跡的なことなのかがよくわかりますね(*’ω’*)
なにが言いたいかというと、
精子の分身=男性が元気でなければこれだけの大仕事をなし得ない!
という事なんです。おそらく検査で数値に問題がなければ男性は生活を変える努力をしない方がほとんどでしょう。 でも精子は毎日作られています。
器質的に異常がなくても不摂生や体が疲れ、ストレスはすべて精子の質にも影響してくるといえます。
当院では奥様と一緒に旦那様の治療も一緒に行えます。
2人で受けていただくことで生活を見直す良いきっかけになったり、不妊治療に関してのお互いの不安を解消することもできると思います。
初診の男性1人での治療はお断りしておりますがご夫婦での治療は相談させていただいています。大冒険のお手伝いをさせていただきます。
お気軽にご連絡くださいね(^◇^)