便秘と鍼灸①
- 2016/09/06 (火)
こんにちは!
だいぶ日が短くなって朝晩が涼しくなってきましたが、日中は残暑厳しいですね(;´∀`)
今日も33度まで上がるそうなので熱中症にならないように気を付けましょうね♪
夏の疲れが出てくる時期なので「おかしいな?」と思ったらすぐご相談ください~
あまり知られていませんが、鍼灸は胃腸の不調を整えることも得意としています。
今回は、女性の悩み「便秘」について考えていきたいと思います!
まず「便秘」と言っても西洋医学的には4つのタイプに分けられます。
【1】器質的なもの
★病気(大腸がんや骨盤内の腫瘍など)による狭窄や手術後の癒着などが原因になるものなので、この場合は鍼灸は不適応です。
【2】機能的なもの
①弛緩性便秘
★腸は便を送るために筋肉で出来ています。その筋肉が緩んで力が入らなくなった状態が弛緩性便秘です。筋力や腹圧が弱まっている高齢者の方に多い便秘です。
また、ダイエットなどで食事量が少なかったり、白米や白砂糖など精製された食事ばかり取っていると繊維質も不足し便の材料が少なくなってしまいます。
大腸は内容物に刺激されて運動を起こすので、このタイプの便秘の方は白米から玄米に変えるだけでどっさり便が出ると思いますよ(´▽`)
②直腸性便秘
★習慣性便秘ともいわれ便意を我慢することで排便反射が起こりにくくなったものです。「朝は時間がない!」という方や仕事上、自由にお手洗いに行けない方に多く見られます!
このタイプの方はまず「トイレに行く習慣」を身につけましょう!
たとえ出なくても、トイレに行くように意識してみましょう♪朝食後は特に胃腸の動きが活発になるので余裕をもっていけると良いですね(^◇^)
③けいれん性便秘
★この便秘タイプは腸の働きのバランスが取れないために痙攣状態になり便をこねくり回してしまった結果、
ウサギのうんちのような「コロコロ便」になるのが特徴です!
胃腸の運動には自律神経である「副交感神経」が関係しているんですが、副交感神経はリラックスするための神経なんです。
リラックスする副交感神経優位な睡眠が不足しているとその分を取り戻そうとして副交感神経が過緊張を起こしてしまうんです( ;∀;)
改善方法としてはしっかり睡眠をとって規則正しく生活すること!
が第一です。 また、腸管運動が過剰に亢進している状態なので食物繊維などの腸管を刺激するような物は控えたほうが良いですね。
繊維質のものを取るときは細かく刻んだり軟らかく煮て取るようにしましょう~!
弛緩性便秘とは真逆の対処法ですね(;´∀`)
同じ便秘でもタイプ別に対処方法は違います!
まず自分がどんなタイプなのかをしっかり知る所から始めましょうね♪
「弛緩性便秘」「直腸性便秘」「けいれん性便秘」は鍼灸適応です!!